株式会社モビーディック 代表取締役社長 保田守ブログ

(株)モビーディック代表として、企業理念や物づくりに対する情熱など、ブログ形式でお届けします。

vol.2 「国内ウエットスーツ企業最大のMobbys」

現在わが社は国内のウエットスーツ業界では最大の企業です。とは言え元々が小さな業界ですから大したことはなく、いまだに中小企業の域を出ません。ここで世界の業界の代表的なメンバーについてご紹介したいと思います。つい先週、招かれて台湾のSHEICO社(http://www.sheico.com.tw/index-jp.php)の50周年記念式典に参加してきました。ここは世界のウエットスーツの60%を受託生産する企業の本社で、アジア各国に工場を持ち全社員数は1万2千人を誇ります。この会社とは既に30年以上ほどのお付き合いになりますが、当時は小さな家族経営の工場でした。今ではネオプレン素材はもちろん、各種のジャージ素材は糸から製造し、製品まで一貫生産する大企業です。当社も既製品の一部をここに生産を委託している、オニール、リップカール、スキューバプロ、マレスなどのマリンスポーツの多くの世界トップブランドも多くはここで生産をしています。

この会社にドライスーツの作り方を最初に教えたのは当社であり今でも語り草です。日本製のウエットスーツは、もちろん世界一の品質ですがコストは多分世界一高いので安価量産品は当社もお世話になっています。

世界で最初にウエットスーツを商業化したのは、いわずと知れたオニール社で1953年の事です。当社が始めて海外の展示会に出展したのは1989年のドイツ・ミュンヘンで開催されたISPOでした。当時はまだまだウインドサーフィンが盛んな頃で当社は洗練されたデザインのウエットスーツを展示し多くの注目を浴びたのでした。その時に最大のスペースで展示していたのがトップブランドのオニールでした。そして創業者のジャック・オニールの息子のパット・オニールが当社のブースに来場し当社の製品を高く評価してエールを送ってくれたのでした。そういった縁がきっかけで1995年に当社はオニール社とライセンス契約を結び、今に至っています。(To be continued…)


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