東日本大震災No.5
ここの損害だけで数億円に及びしかも損害保険は地震特約に入っていなかったため一時は呆然とするしかありませんでした。さらに私自身の住まいも全壊してしまいました。水没だけならまだ良かったのですが、近所から流されてきた家屋がたくさん我が家に衝突して無残な状態になり持ち出せたのは先祖の位牌ひとつでした。当時のあいさつはまず「生きていたか~」と言ったものでした。それでも本社社屋が無事だっただけでも私たちは恵まれていたと思いました。
家を失った社員が30人ほど会社で避難生活をしました。寒さ対策として床にウエットスーツ素材のネオプレンシートを敷きました。水や食料の調達にも苦労しましたが、被害が少なかった社員や友人、知人達が色々と持ち寄ってくれたので大変助かりました。また取引先様からの物心両面に亘るご支援は国内の取引先様だけでなく台湾や欧州の企業様からも頂戴したことは望外の感謝でした。そして何よりありがたかったことはお得意先や個人のお客様からの支援でした。